2023.9.14 18年ぶり阪神 セ・リーグ優勝
岡田監督を6回胴上げ
18年ぶり6回目のリーグ優勝を決めた阪神の選手たちはマウンドに集まり、岡田彰布監督を6回、胴上げして、球場に集まった多くのファンと優勝の喜びを分かち合いました。
また阪神の元選手で、ことし7月、脳腫瘍のため28歳で亡くなった横田慎太郎さんのユニフォームを同期入団で優勝投手となった岩崎優投手が掲げていました。
阪神の岡田監督は優勝インタビューで「あす広島に行くので、何とか甲子園でたくさんの皆さんの前で、絶対に優勝を決めたいと思っていた。うれしく思う。1点差でも勝ちは勝ちで、それは9回の抑えの岩崎投手が一番、分かっている。安心して見ていた」と笑顔で振り返りました。
前回、自身が指揮していた2005年以来、18年ぶりにリーグ優勝を果たしたことについては「優勝から遠ざかっていたチームで1年で優勝できると思っていなかった。フロントも含めて、みんなの力を結集した結果だ。強いタイガースを作って喜びを分かち合いたい」と心境を語りました。
11連勝で優勝を決めたことについては「勝負は9月と言い続けたんだけど、まさかここまで強くなるとは。ちょっと勝ちすぎた。みんなが力をつけてくれた選手のおかげだ。あまり苦しい時期もなかったし、5月にすごい勢いで連勝して、それが9月の連勝にもつながったと思う」と選手たちをたたえました。投手陣については、「西勇輝投手と青柳投手でいっぱい勝てると思っていた。2人にはちゃんと帽子をとって聞いてほしいんだけど、最後は帳尻を合わせてくれた。村上投手や大竹投手などみんなでカバーしてくれた。ブルペン陣もみんなすごくて、勝っているゲームで誰を出してもいけた。JFK(じぇい・えふ・けー)まではいかないですが」と前回、優勝した時に活躍したジェフ・ウイリアムス投手、藤川球児投手、久保田智之投手の勝ちパターンの継投を引き合いに出して、チーム防御率がリーグトップの投手陣をねぎらいました。
打線については「あまり変えないで、優勝までこの打順でいけたのは野手も適材適所で仕事をして役割を果たしてくれたからだ」と絶賛していました。
優勝を「アレ」と表現してきたこと
については「ここまで人気というか、浸透すると思わなかった。一応きょうで『アレ』は封印して、みんなで優勝を分かち合いたい。『アレ』を決めたのはリーグ優勝までで、日本一は何と言うか、ことばを決めてないので、いいことばがあったら教えてほしい」と冗談を交えて話していました。
来月のクライマックスシリーズに向けては「リーグ優勝したからには当然、負けられない。まだ通過点で、日本で一番最後まで野球できるようにしたい」と力強く意気込みを話していました。
最後に、ことしから声を出しての応援ができるようになったファンに向けて「ことしはすごい数の人たちが来てくれているみたいで、本当にありがとうございます。日本全国に阪神ファンがたくさんいると思うが、これ以上は入れないので、テレビやラジオを通して応援してもらいたい。自分たちはそれに応えることしかできないので、引き続き、応援よろしくお願いします」と呼びかけると、ひときわ大きな声援が上がりました。
優勝ペナントを手に場内一周 ファンと喜び分かち合う
4万2648人が訪れた甲子園球場は、阪神が18年ぶりの優勝を決めた瞬間、大歓声に包まれ、選手とファンが一体となって喜びを分かち合いました。岡田監督の胴上げが行われると多くのファンが「岡田」コールをしたり、胴上げの様子をスマートフォンなどで撮影したりしていました。このあと岡田監督や選手たちは、セ・リーグ優勝のペナントを手にしてマウンド付近からライトの方向に向かって歩き出し、笑顔で手を振りながらゆっくりとグラウンドを1周しました。この間、球場に詰めかけた阪神ファンが「六甲おろし」を歌い続けて優勝を味わいました。グラウンドを1周した岡田監督や選手たちは、最後に「優勝」と映し出された大画面を背景に笑顔で記念撮影をしていました。
まだ『ソレ』が残っていますよ!!!