何事も初期対応が大切!!
火傷について・・・
やけどを負ったら適切な処置が大切です
日常生活には沸騰したお湯や熱くなった暖房器具など
やけどの危険性が多く潜んでいます
ですが「やけどしてしまったけど、正しい対処法がわからない」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
やけどはなぜ起こるのか?
やけどによって組織が傷つくと
損傷した部分の血管から体液が漏れ出し腫れが起こります
また損傷した皮膚などの体表面は
微生物の侵入を防ぐバリア機能が働かなくなるので
感染症を引き起こしやすくなります
Ⅰ度は表皮のみの損傷です
発赤(皮膚が赤くなる)や腫脹(腫れ)がみられヒリヒリとした灼熱感や痛みがあります
一時的に色素沈着することもありますが
数日で自然に治りやけど跡は残りません
浅達性Ⅱ度は表皮基底層(真皮上層)までの損傷です
症状として、発赤・浮腫性腫脹・水疱(水ぶくれ)がみられます
水疱は破れてびらん(ただれ)をきたし、痛みや灼熱感が著しく生じます
色素沈着などがおきますが
だいたい3週間以内にやけど痕があまり残ることなく治癒します
※ただし、やけど後のケアによっては、やけど痕が残る場合があります
浅達性Ⅱ度は真皮深層までの損傷です
発赤・水ぶくれ、びらん、浅い潰瘍などが起きますが
痛みは軽度で、水ぶくれの下の皮膚が白くなります
治癒までには1か月以上かかり、軽度の瘢痕を残します
Ⅲ度のやけどは皮下組織(皮膚の深いところ)までの損傷です
痛みを感じる神経も焼け死んでいるので痛みは感じません
肌の表面が壊死している場合もあります
損傷した表面は白く乾燥し、ひどいときは焦げています
水ぶくれはできません
やけど跡は盛り上がったり、ケロイド状になったりしてはっきりと残ります
皮膚が引っ張られる感覚や、機能障害が起こる場合もあります
やけどを起こした場合は
まず流水で15~30分ほどしっかり冷却することが大切です
このとき、患部に直接流水を当てるのではなく
少し上の部分に当てるようにします
痛みが治まるまで冷やすのが目安です
衣服を着た状態でやけどを起こした場合は
衣服の上から冷やすようにします
無理に脱がせようとすると皮膚がはがれてしまうことがあるので
絶対に脱がしてはいけません
1:手や足のやけど
手足をやけどしてしまった場合は
蛇口から水道水を出し続けた状態で冷やします
2:顔や頭のやけど
顔や頭のやけどをしてしまった場合は
シャワーなどで水をかけ続けることで冷やします
顔など流水がかけられない部分は、氷水で冷やしたタオルを当てます
3:目や耳のやけど
目や耳のやけどは、保冷剤や氷を包んだ冷たいタオルをこまめに替えながら冷やします
氷や氷のうを直接患部に当てると
皮膚が冷えすぎて凍傷を起こすことがあるので注意します
4:全身または広範囲のやけど
やけどした部分を水をためた浴槽の中につけたり
水に浸したタオルなどで全身を包むようにして冷やします
低体温症になるおそれがあるので
体温が下がり過ぎないように様子を見ながら行いましょう
軽度の浅いやけどの場合
治療は抗生物質軟膏を塗るだけで十分です
抗生物質軟膏は感染症を予防し傷口をふさいで細菌の侵入を防ぎます
患部は傷口につかない加工がしてあるガーゼなど非固着性のもので保護しましょう
薬を使うときは手を清潔にしてから患部に塗るようにします
また、必要以上に多く塗っても効果に変わりがないので適量を塗るようにしましょう
水ぶくれは皮膚表面の表皮の下に体液が溜まってできるものなので
つぶさずにそのままにしておきましょう
(つぶしてしまった 泣き)
もし潰れてしまった場合は
先述の治療薬を塗る方法でケアしましょう
「日焼けかな?」と思ったときは
冷やしたタオルなどを使って患部を冷やしましょう
炎症がひどかったり、範囲が広い場合には早めの受診が必要になります
この場合、脱水症状を引き起こしやすい状態なので
水分を多めに摂取するようにしましょう
日焼けした皮膚は数日のうちに自然治癒しますが
完全に元の状態に戻るには数週間かかります
炎症が治まった後も皮膚は乾燥した状態になっているので
化粧水や乳液で水分と油分を補うようにしましょう
最後に・・・
火傷もそうですが・・・
何か起きた時・・・
初期対応をするか?しないか?で
すべてが決まってしまう事が
今回の【火傷】で思い知らされました
お気を付けくださいませ!!